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Re;Quiem Itsuki 〈厳〉





Re;Quiem Itsukiのブレンドは『天地五龍相克』では『天地』にあたるブレンドです。


気・火・風・水の『巡り』を司る『中心軸』となるものです。



それは自然の運行(巡り)を司る『天地照皇大神(あめつちてらすすめおおかみ)』


かつて『天照皇大神』であり、地に降って『浄化』をし続けた『瀬織津姫神』


天と地の間の『巡り』を機織る『天地を照らす神』となります。





その『瀬織津姫神』のように心と身体と魂の『巡り』が滞らぬよう、常に自分の感情が「喜怒哀楽」のどこかに「居つかぬ」ように、心に清浄を与え、心身の淀みを常に祓うための香りが「Re;Quiem Itsuki」のブレンドです。



ブレンドしたアロマの数は最も多く、全部で19種類のアロマが配合されています。


心と身体の「気・火・風・水」が常に淀まぬよう流れ続けるように・・・


他のそれぞれのRe;Quiemブレンドを『調和』させた香りとなります。



春夏秋冬 季節が弛みなく巡るように、それぞれの香りが「連鎖」してゆく「調和」の香り。

19種類もの香りがぶつかり合うことなく調和して纏まりながら、心身の変化で「香り」が不思議と変わってゆく・・・・


それは、必要とするものが必要とするとき「届く」ように遷ろう変化とともに「調和」させてゆく力があります。




その中心、根源は『空』であり、『空』であるから変化し調和する。

『空』の中心に心身があり、心身の変化に応じて必要な香りを取り出しているから、香りの印象が「変化」するということです。




それがRe;Quiem Itsukiの香りのブレンドです。









Re;Quiem Itsuki 香りの物語





美しい生き方・・・



ー春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷(すず)しかりけりー


昔を懐かしむように老師はふと口ずさんだ




「師よ、それは何の詩(うた)でしょうか?」


弟子は老師に尋ねた




春は新緑の季節 色とりどりの花々が咲き始めて目を彩り 香(かぐわ)しい花々の香りが鼻腔を刺激する


夏はホトトギスの声に耳を魅了され


秋は美しい月を眺め 収穫された食べ物を味わう


冬の寒さに肌は凍え 火の暖かさを実感する当たり前の自然


その美しさを素直に喜ぶ



それだけではない


人との交わり 肌のふれあい 温もり


自分の周りを美しいもの 喜ばしいもので満たす


そして その美しさを素直に感じ 素直に喜ぶ


当たり前を受け入れ 当たり前に素直に感じる心


五感すべてで「美しさ」を素直に感じる


それが大切・・・



『そういうことです』


優しい口調で老師は弟子に説く




『それより、心とは、自分とは何なのかわかりますか?』


「自分とは何なのか・・・ですか?」



人の心というのは常に水面のように波打ってゆらいでいるもの


心が静かに安らかなれば 水面は平になり鏡のようにありのままを映し出します


そして心に映った〈心像〉を見て花は美しく 香りは香しく 食は味わい深く 肌は心地よく感じることができる



『人は花を見て美しいと感じるのではなく 心に映った花の姿を見て美しいと感じるのです』


『肉体の五感で感じ取った感覚を 全て一度心に映しているのです』


そして、心に映った肖像を認識する


そこで初めて〈自分〉というものが生まれる


毎瞬 毎瞬 感ずるたびに自分が生まれる


『それが真実の自己なのです』




もし心の水面が荒れて激しく波打っていれば、そこに映る心像は歪んだ姿となってしまう


美しい花も醜く 良い香りも薄れ 心地よい音色も乱れ 人の優しさや温もりも影あるものとして映ってしまう



『そんな心像を見て生まれる自分は 当然歪んだ自分となってしまうでしょう』



何を心に映してどう感じるか?


それで自分というものが形を成す


美しいものを映し観ずれば 美しい自分が生まれ


禍々しいものを映し観ずれば 禍々しい自分が生まれる


だから、美しく生きたいならば


『自分の周りを美しいもので満たすことです』


そして それをありのままの姿で心に映すこと


『いくら美しいものでも ぎゅうぎゅう詰めに満たせば 感じることを味わうことも出来なくなってしまいます。それでは無いのと同じこと もしくは詰め込まれて歪んでしまい醜いものとなってしまいます』



程よく 美しく 味わえるように


そうすれば 喜びに満ちた自分が毎瞬毎瞬生まれ出でる





『以心伝心・・・通じ合う心というものがあります』


「人と心を通じ合わせるということですね」



誰かと・・・


同じ花を愛で 同じ音楽を愛で 同じ香りを愛で


喜びに満ちた自分が生まれ 同じものを愛でて喜びに満ちた自分を誕生させている誰かがいて


その喜びが倍増する



愛(め)で 感じ 喜ぶ


その素直さが以心伝心する




『しかし、全く同じものを見たからといって、心に映る心像は同じとは限りません』


心が静かな人と 心が波立っている人が同じ〈月〉を眺めたとしても、心の水面に映る月の姿形は違う


だから月の感じ方も違えば 美しさも違い 愛でる心も違い 喜びも違う


これでは以心伝心することはない



二人の心の水面が静まり 映る月が等しく美しく 愛でる心が素直であってこそ 以心伝心する



『水面を静かにする・・・わかりますね』


「素直さですね!」



その昔、仏陀が一輪の花を持って微笑んでいました

仏陀のまわりに集まった人々は、仏陀がどんな素晴らしいことを語ってくれるのかと、今か今かと待ちわびていました


ですが、仏陀は一向に言葉を発しません

ただ、手に持った一輪の花を愛でているだけ


そんな聴衆の中に一人だけ、仏陀の手に持った一輪の花を愛でて微笑んでいる人物がいました


『仏陀はその人物を見て「もはやそなたは悟っている」と言ったそうです』



『仏陀が一輪の花を愛でていたように、その人も素直に花を愛でていた そして素直な美しい自己が生まれ共鳴する。これが以心伝心なのです。 同じ心像を見て素直に微笑む自分が生まれた それが同じだったということですね』


『そして、これが〈禅〉の始まりでもあります』



『いつも心を静めていることが大切です そのために日々を美しさで満たしなさい』


醜い禍々しいもので自分の周りを満たすなかれ

そんなもので心を波立たせることなかれ

美しいもので心穏やかに静かに揺らがせるべし



心に映る肖像がいつも美しいものならば 心は美しく清らかになり

生まれる自分も美しく清らかである

発する言葉も清らかとなり 行動も清らかとなる



『本当に美しい人は姿かたちだけではなく 人生そのものも美しいのです』



美しく生きる

それは自然のありのまま

当たり前を素直に喜ぶ心


「素直さが美しい自分を誕生させるんですね!」



そう・・・


春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷(すず)しかりけり

・・・道元禅師






 

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